レジデント制について
獨協医科大学越谷病院では、卒業後3年目の臨床研修を修了した医師を対象にレジデント制が発足しています。これは、2年間のプログラムで病院に雇用され、各医局で修練を積む制度です。
消化器内科ではレジデント医を広く募集しています。
詳細は、下記までお問い合わせください。
レジデントプログラム
1.概要
消化器内科レジデントプログラムは、各人が専門領域を持ちながらも、消化器および内科の広い範囲をカバーできることを目標としています。
消化器悪性疾患および消化性潰瘍、炎症性腸疾患、肝胆膵疾患の診断・治療を行うために各種検査手技を習得します。
また、急性疾患・慢性疾患の治療として薬物療法だけではなく、栄養療法についても習得します。
病棟業務では受け持ち患者の診察を行い、診断・治療について上級医師の指導を受けて研修を行います。患者の病状については適宜指導医と検討します。
また、悪性疾患を扱うことが多いので患者様、ご家族と十分にコミュニケーションをとって病状説明（インフォームドコンセント）をできることが重要です。
2.一般目標
- 消化器疾患の診断に必要な症状を聴取し、理学所見を正確に把握することができる。
- 消化器疾患の診断に必要な検査を指導医のもと実際に行い結果を理解できる。
- 頻度の高い消化性潰瘍、炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎、クローン病）の診断、治療、合併症について十分に理解できる。
- 肝胆膵疾患の診断に必要な症状を聴取し、病態を把握し必要な検査を組み立てることができる。
- 肝胆膵疾患の診断に必要な検査の介助を的確に行い、結果について理解できる。
- 頻度の高い脂肪肝、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌の病態、治療、合併症について十分に理解できる。
- 経験した症例の診断、治療、経過などについて病歴要約を作成し、指導医とともに検討する。
- 経験した症例をもとに臨床研究の基本的方法を習得する。
3.行動目標
- 消化管造影検査（胃透視、注腸造影検査）を一人で行うことができ、読影ができる。
- 上部内視鏡の基本操作を理解し、スコープ挿入と胃内観察ができる。
- 腹部超音波検査に必要な肝、胆、膵、脾、腎など腹部臓器の解剖を理解し、検査を円滑に行える。
- 胸腹部レントゲン写真、CT、MRI、血管造影検査などの画像診断（読影）ができる。
- 特殊検査（内視鏡的膵胆管造影検査、超音波内視鏡検査など）についての知識、手順、合併症などを理解し介助が行える。
- 内視鏡治療についての知識、手順、合併症などを理解し介助が行える。
- 指導医のもと下部内視鏡検査の手技を見学し習得する。
- 病棟業務では患者の診察、カルテ作成をもとに病状、病態を把握する。また指導医のもと十分な病状説明ができるようにする。
4.評価
- 消化管造影検査、上部内視鏡検査、腹部超音波検査の手技については適宜指導医に評価してもらい助言する。
- 特殊検査（内視鏡的膵胆管造影検査、超音波内視鏡検査など）の介助前に検査についての知識、手順、合併症などを試問する。
- 内視鏡治療の介助前に治療についての知識、手順、合併症などを試問する。
- 毎週月曜日午後の症例検討で、受け持ち患者の把握について評価する。
a）患者の病状、病態を把握できているか。
b）診断のための検査予定が適切か。
c）治療方針が適切か。
d）病状説明が十分できているか。
5.後期研修におけるポイント
初期研修に続き、後期研修においては消化器内科医として必要な知識・技術を習得し、消化器内科疾患の専門医として医療の現場で活躍できることが目標です。消化器内科医にとっては知識の習得と同時に、消化器内科医として必要な技量を身につけることも求められます。
- 消化管領域
後期研修の1年目には上部・下部内視鏡検査に積極的に関わることで安全かつ確実に内視鏡検査を行えるようになる。さらに2年目には種々の内視鏡治療（食道静脈瘤結紮術、硬化療法、粘膜切除術など）を安全かつ確実に行えるように上級医師の指導の下修練に努める。 - 肝胆膵領域
後期研修1年目より病棟の受け持ち患者を基本にエコー下での穿刺術、内視鏡的胆膵管造影術に関わり、技術の習得に努める。積極的に病棟業務に関わることで、消化器疾患領域における必要な知識・技術の習得が可能である。
6.指導体制
- 日本消化器病学会専門医（指導医）を有するスタッフが指導を行う。
- 各検査および疾患に応じて、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本超音波医学会が認定する専門医が指導を行う。
医局紹介
消化器内科を志す若手医師に向けて、医局を紹介するVTRをアップしています。お気軽に視聴してください。